名誉教授称号授与式を挙行しました
更新日: 2019年07月17日
2019年7月16日(火)、本学の教育・研究の発展に尽力され、多くの功績を挙げた前 学長 河村 洋先生、元諏訪東京理科大学大学院 工学・マネジメント研究科長 須川 修身先生に名誉教授の称号を授与しました。
河村 洋 先生(かわむら・ひろし)
東京理科大学理工学部教授を経て2008年4月より諏訪東京理科大学システム工学部教授として勤務されて以来、大学院工学・マネジメント研究科長を歴任後、学長として8年間、また、公立諏訪東京理科大学の学長1年間の合計9年間、大学運営の陣頭指揮を執ってこられました。その間、公立大学化に向けた学部学科の再編において、地元自治体、長野県、学校法人東京理科大学、地元企業など多岐にわたって外部折衝を積み重ねられ2018年4月に公立大学化を実現されました。そして、公立大学化後1年間は大学運営を順調な軌道に乗せるべく陣頭指揮を執ってこられました。また、大学院工学・マネジメント研究科長をされていた時、博士後期課程の設置を実現させました。
熱工学・流体力学がご専門であり、これまでに数多くの学術論文を発表され、日本機械学会からは論文賞、記念功労賞、フェロー、熱工学部門永年功績賞、また、日本伝熱学会の会長、名誉員など学術研究活動にも顕著な業績を多数残されており、学会からその功労に報いる多数の賞を受賞されております。また、国際宇宙ステーションの「きぼう」における宇宙実験のご提案が採択されて、国を代表しての宇宙における実験を遂行されるなど、輝かしい業績を残されました。
以上のように、2008年4月から2019年3月までの11年間、本学の発展に多大な貢献をされました。
須川 修身 先生(すがわ・おさみ)
2002年4月より諏訪東京理科大学システム工学部機械システムデザイン工学科教授として勤務されて以来、2019年3月まで17年間にわたり、本学及び本学の前身である諏訪東京理科大学に奉職されました。この間、システム工学部長と工学部長、大学院研究科長の要職を4年半務められたほか、工学部機械システム工学科主任等の補職を歴任され、3度の改組を含め、学科・学部・大学の運営に多大な貢献をなされました。
ご専門の火災科学の研究と、火災科学に基づく社会貢献に尽力され、消防庁消防大学校消防科学研究センター火災原因調査高度支援専門員、警察庁科学警察研究所特別研究員、警視庁刑事部捜査一課顧問、など、公的機関で調査・研究・専門員をお務めになっています。また、全国の公的機関、および民間からの火災鑑定依託や裁判所からの嘱託鑑定の依頼を受け、科学的な見地から、多数の火災鑑定をご担当されました。その功績に対し、全国の警察本部長・警察本部刑事部長・警察署長から14にも上る感謝状を授与され、2016年11月には、大手門タワー・JXビルに設置した消防設備の開発に対して、消防庁長官表彰を受賞されました。
以上のように、17年間にわたり、本学の教育・研究に携わるとともに要職を務められ、その間、公的機関の専門的研究員を務められ、公的機関からの火災鑑定を委託され、一貫した火災科学の研究と火災科学に基づく社会貢献に多大な貢献をされ、広く本学の名声を高められました。