清水 俊治教授 Shunji Shimizu
教員紹介
研究キーワード
生体計測、福祉工学、医療介護、ヒューマンサイエンス、バイオメカニクス
研究内容
ヒトの感覚特性や運動特性を計測することで、その特性に適切な医療・介護機器さらには日常生活用品や公共施設および農作業用ロボティクスの設計・開発の基礎データを提案しています。近年では脳の活動計測データをデータベース化するニューロインフォマティクスという研究分野に寄与しています。
研究課題例は、医療介護機器に向けては「新たな義手や義足の開発」や「褥瘡予防ベッドの開発」、日常および公共空間に向けては「自動車運転時の脳活動計測に基づく標識情報の認知特性計測」や「ストレス軽減のための生体信号および脳活動計測」、また農業分野に向けては「果実等の収穫用ロボットハンドの開発」などの研究を行っています。さらに上記以外のスポーツ工学分野では計測工学の一部であるIoT技術を活用した「地元スポーツ競技の運営のための自動化システムの開発」などがあり、ヒトの特性に基づく研究開発の成果はあらゆる分野で求められています。
研究から広がる未来
ヒトの特性に合致したものづくり、社会づくりによって、健常者も障碍を有する方も生活しやすい社会の実現を目指しています。 医療介護分野においては交通事故や先天的および後天的疾病さらには戦争などにより四肢機能に支障をきたした方々に対しては「安価で有用性の高い義手や義足の実用化」、日常および公共空間を対象としては視聴覚障碍者や高齢者および認知機能障碍者にとってわかりやすい「新たなナビゲーションシステムの導入」や実際の自動車運転時における脳での情報処理手法を活用した「複雑な状況下でも有効な自動運転技術の確立」、高齢化により困難となっている農作業においては「協調型農作業ロボティクス技術の実用化」などが進むことで身体的負担はもちろんのこと精神的負担も軽減されることで豊かな生活を送ることが出来る社会の実現を目指しています。
WEBオープンキャンパス動画
当研究室のWEBオープンキャンパスの動画が見られます。
研究室の様子
当研究室では、ゼミの初段で多岐にわたる研究分野に関する研究調査と報告会を実施して、卒研生や大学院生各自の興味と社会の求める技術課題のすり合わせを行うことで、各自が実施する研究テーマを確立しています。就職活動中は、全員がそろうことは少ないですが、遠隔でのゼミ活動も活用しています。また、研究のための計測機器や計測手法に関しては、実際の医療分野でも使われている機材等を用いてグループ活動による実習形式で行っており、皆さん仲良く体験しています。さらに新型コロナ感染拡大前には、大学外部機関の会議や会合および地元の展示会等にも引率して、多面的な社会とのつながりを持つことで、社会問題に触れやすいように考慮しています。
メッセージ
人生(研究もしかりですが)強い信念と忍耐さらに時間が必要です。尊い志のために有意義な時間を過ごしてください。また個人的には「信頼」を第一として「来る者拒まず去る者追わず」を信条としています。皆様との一期一会を楽しみにしております。