征矢 隼人講師 Hayato Soya

教員紹介

研究キーワード

無線通信、センサーネットワーク

研究内容

征矢研究室では、あらゆる人やモノ(ユーザー)が多数同時接続した無線通信環境において、信頼性が担保された通信の実現を目指した研究を進めています。
多数ユーザーが同時接続する環境下では、周波数資源を効率よく使う必要があります。一方でユーザーによって、通信時における伝送容量や許容できる遅延、要求される信頼性は異なり、これら要求に応じた周波数資源の効率的な使用が必要です。
従来では基地局などの管理者がユーザーの状況を把握し、ユーザーの使用を管理する手法が用いられてきましたが、必ずしも効率的な周波数の使用がなされてはいませんでした。そこで、ユーザーが周囲にいるユーザーの利用状況を把握し、自主的に周波数と通信方式を選択し、通信を試みることで、すべてのユーザーにとって信頼性が担保された通信が達成されます。
当研究室ではこれらが達成される通信システムの検討を行います。

研究から広がる未来

現在世の中では5Gの実装が進み、次世代通信として、6Gの検討がすでに進められています。そして将来的には、通信環境がさらに拡大し、現実空間と物理空間の融合が進むと予想されることから、新たな通信需要も生まれることが想定されています。また、それに伴い、新しい通信システムや技術が必要になると考えられます。当研究室でも、これら新しい技術開発に取り組みます。そして、その成果はこれからの世の中における進歩に貢献するものと考えております。

WEBオープンキャンパス動画

当研究室のWEBオープンキャンパスの動画が見られます。

研究室の様子

征矢研究室では主に5G、Wi-Fi、LPWAの三つテーマがあり、さらにそれぞれの学生が、個別の研究テーマへ取り組んでおります。これら研究の遂行にあたっては、実装を通じた技術的な体験を重ねつつ、専門知識を着実に得ることを重視しております。そこでまずは、基礎的なソフトウェアの使い方やハードの実装方法を全員が学びます。
その後、数学的な知識を活用しつつ通信システムを設計し、シミュレーションや通信環境の実測を行います。この際、得られた成果は各個人の進捗報告を定期的に行うことで知見を共有し、互いに刺激し合いながら研鑽を行います。
また、専門知識の習得においては、研究室内で勉強会を行いつつ、松江研究室の大学院生やゼミ生(3年生)と共に、専門書の読み合わせも毎週実施し、活発な議論を行うことで、専門的知識を深めていきます。さらに、他大学、他研究室との共同研究も積極的に行っています。

メッセージ

無線通信分野は電気電子工学から情報工学まで、幅広い技術から成り立っていることから、多様な研究テーマが存在します。受験生の皆様、ぜひ興味も持っていただき、いっしょに研究をしましょう。また、企業関係者様におかれましては、抱えられている技術課題をお気軽にご相談ください。

リンク

工学部情報応用工学科

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