清澤 香准教授 Kaoru Kiyosawa
教員紹介
研究キーワード
言語学、言語教育
研究内容
言語の仕組みに興味があり、北米西海岸で話されているセイリッシュ諸語(先住民諸語)を研究しています。これらの言語は消滅危機言語である為、機会があるごとに現地を訪れ、言語記録保存を行っています。専門は形態論・統語論で、アプリカティブと呼ばれる構文を中心に、言語の持つ他動性を研究しています。
また言語習得に興味があるので、一般的な言語教育や危機言語復興に向けた言語教育の研究も行っており、英語教育に関しては、クリティカル・シンキングを取り入れた教授法を研究しています。
研究から広がる未来
現在6,000以上もの言語が存在すると推測されていますが、国連の専門家によると、緊急な対策が取られなければ、その半数が21世紀が終わるまでに消滅してしまうだろうと報告されています(UN News Centre, 12 March 2013)。 言語がひとつ消滅するたびに、我々の世界から多様性が失われていきます。少数言語・消滅危機言語を残す試みは、それらの言語を話す人々のためだけではなく、未来の子どもたちに多様性、すなわち豊かな世界観を残す活動でもあります。
メッセージ
情報が溢れる昨今において、クリティカル・シンキングを身につけることは学問のみならず、普段の生活においても重要です。英語を通して、一緒に学んでいきましょう。