消防科学奨励賞を受賞しました

更新日: 2012年11月16日

 本大学機械システム工学科須川研究室では、火災安全を対象にした研究を進めています。このたび、同研究室所属(10月より滋賀県警察本部科学捜査研究所に 就職)の宮下達也君が、「平成24年度消防防災機器等の開発・改良及び消防防災科学論文及び原因調査事例報告に関する表彰」において、見事奨励賞を受賞し ました。

論文題目は「棒状放水時における放水軌跡の簡易予測式の提案」です。タンク火災時を効率的に消火するために、放水軌跡を事前に予測できるモデルを作ろうと いう内容です。具体的には、粒子法と呼ばれる3次元シミュレーションモデルを用いて、流量10000L/min 以上の大規模放水の解析を行い、その結果に基づき、流量、圧力、角度、風速をパラメータとした放水軌跡の簡易予測式を構築しました。任意の放水条件におけ る軌跡を簡単に導出できる他、タンクの情報を与えることにより任意のタンクに投入できる放射流量割合を予測することが可能になりました。さらに、放水軌跡 及びタンク内への投入率予測を一般的な表計算ソフトで行える消火支援ツールを開発しています。

 

受賞名

総務省消防庁 消防防災機器等の開発・改良、消防防災科学論文及び原因調査事例報告に関する表彰 奨励賞

受賞日

2012年10月26日

受賞者

宮下達也,須川修身,川口靖夫,今村友彦,上矢恭子

20121116-3[1]