「AIコンテスト2020~河川の水位予測~」 最優秀賞チームが決定しました(11月30日更新)

更新日: 2020年11月30日

(掲載日:2020年11月10日)

【入賞チームのプログラムを公開しました(11月30日)】

本学ではAI技術の発展向上を目的として、「AIコンテスト2020~河川の水位予測~」を実施しました。本コンテストでは、茅野市内を流れる「上川」の2時間後の水位を予測するプログラムを作成し、その正確さを競いました。

9月下旬から10月中旬までプログラムをもとに予測を実施した結果、下記のとおり、最優秀賞および入賞チームが決定しましたので、お知らせします。

なお、最優秀賞および入賞チームには賞状と副賞をお贈りします。

 

入賞者

[一般・大学生の部]

チーム数 チーム名 プログラム(注)
最優秀賞 1チーム TEAM-K https://github.com/kubokoHappy/WaterLevelPrediction
入賞 3チーム 佐藤祐人(個人) 非公開
広瀬ゼミ3年 ダウンロード(zip:392KB)
尾崎研究室 非公開

※入賞条件:コンテスト期間中の最大水位0.6mの予測精度が±15%以内

※本学学生及び外部の方も含めて9チームの応募がありました。なお高校生の部は応募がありませんでした。

(注)利用にあたっては以下の免責事項をご確認ください。

【免責事項】

  1. 本学は、本ソフトウェアの内容(予測分析結果等のパフォーマンスを含むがこれに限られない)について、その完全性、正確性、確実性、有用性等につき、いかなる保証も行わないものとし、本ソフトウェアの使用により生じた結果に対する一切の責任は利用者が負うものとします。
  2. 本ソフトウェアに関し、利用者に損害が生じた場合においても、利用者は本校に対していかなる損害の賠償も請求できないものとします。
  3. 利用者関連データの消去、消失または毀損等について、また違法性等に関して、いかなる場合においても、本校は一切責任を負わないものとします。
  4. 本ソフトウェアを使用して得られた成果物による違法行為や迷惑行為等が発生した場合、一切の責任は利用者が負うものとします。

 

最優秀賞チームコメント

最優秀賞チーム:TEAM-K

チーム代表者:久保田紘生(本学・工学部・情報応用工学科3年)

この度は、AIコンテストにおいて最優秀賞を頂くことができ、非常に嬉しく思っております。
水位の予測を行うに当たり、Pythonの深層学習ライブラリであるKerasを用いてLSTMネットワークを構築しました。周期性のあまりない河川の水位を予測することは非常に難しく、ノイズを与えてデータを拡張したり、ハイパーパラメータチューニングを行うなど工夫を凝らしました。
まだまだ実用するには精度に課題があります。天気APIによる降水予報を特徴量に加えたり、訓練データセットの期間を長くすることで、更に精度の向上を見込めると考えております。
このような機会を設けて頂き、ありがとうございました。

 

本学学長講評

AIコンテスト最優秀賞受賞者のTEAM-Kの上川水位予測は、コンテスト期間中の最大水位時の予測値が誤差約4%という大変素晴らしい値でした。この値は例えば2mの水位に対して±8cmで予測できるというもので、実用に十分耐えうる値だと思います。このプログラムは、GitHub(ソフトウェア開発のプラットフォームで各種プログラムを公開)で、後日公開予定とのことです。ぜひ、皆様、各地の河川の水位予測を実施し、水害による人的被害の低減に役立てていただければと思います。また、最優秀賞チーム(TEAM-K)に技術相談等をご希望の方は、取り次ぎをしますので、本学、産学連携センター(TEL:0266-73-1345またはsangaku@admin.sus.ac.jp)へご一報ください。なお、今回、惜しくも最優秀賞を逃がしたチーム、特に入賞チームの皆様の予測値は、ほぼ実用化レベルであったことを申し添えておきます。
最後になりましたが、このコンテストを影で支えてくれました工学部・機械電気工学科・渡辺毅先生および事務局をはじめ、ご協力いただきました皆様にお礼を申し上げます。

学長 小越 澄雄