本学教員が筆頭著者の論文が学術誌nature nanotechnologyに掲載されました
更新日: 2024年04月18日
本学教員が筆頭著者の論文が,nature nanotechnologyに掲載されました。
【論文タイトル】
Giant nanomechanical energy storage capacity in twisted single-walled carbon nanotube ropes
【著者】
Shigenori Utsumi, Sanjeev Kumar Ujjain, Satoshi Takahashi, Ryo Shimodomae, Tae Yamaura, Ryosuke Okuda, Ryuichiro Kobayashi, Oga Takahashi, Satoshi Miyazono, Naoki Kato, Keiichi Aburamoto, Yuta Hosoi, Preety Ahuja, Ayumi Furuse, Yuma Kawamata, Hayato Otsuka, Kazunori Fujisawa, Takuya Hayashi, David Tománek, Katsumi Kaneko
【論文概要】
持続可能な社会構築のため,現在のバッテリーやスーパーキャパシタを超える軽量で安全な高エネルギー貯蔵デバイスが必要です。比類のない靭性や弾性を持ちかつ軽量な単層カーボンナノチューブ(SWCNT)は,革新的なエネルギー貯蔵材料として有望です。本論文では,熱可塑性ポリウレタンを利用してSWCNT捻りばねを製造し,機械的エネルギーを可逆的に貯蔵できる驚くべき能力を備えていることを実験的に示しました。これまでの鋼ばねのエネルギー貯蔵容量の4桁以上,リチウムイオン電池の3倍に匹敵します。SWCNT捻りばねは-60~+100℃の範囲で安定してエネルギーを貯蔵でき,優れた繰り返し性能を有することも示されました。
【掲載日】
2024年4月16日(オンライン)
【Web site】
https://www.nature.com/articles/s41565-024-01645-x