国際交流科学セミナー(ドイツ@諏訪理科大)
更新日: 2024年06月04日
2024年5月24日に、今年度・第1回目の国際交流学科セミナーが開催されました(国際交流センター主催)。
セミナーのタイトルは、「Old and New Frontiers of Quantum Physics – A Journey around Bell’s Inequality –」でした。講演者は、Christoph Gallus氏で、ドイツのTechnische Hochschule Mittelhessen(THM)の教授を務めながら、現在、立命館大学で上席研究員としても活動しています。
Gallus氏の研究領域は、量子力学の基礎的な問題の解明であり、科学哲学的な要素も併せ持つ非常に興味深い分野です。特に、「ベルの不等式」と呼ばれるミクロレベルの物理現象が有する相関に関連した研究に取り組んでいます。2022年には、このベルの不等式の検証に関連した実験物理学者がノーベル賞を受賞しています。
講演のテーマは難しい内容でしたが、Gallus氏により一般の聴衆に向けた分かり易いものにアレンジされて、本学の学生や留学生、教員らが参加し熱心に聞き入っていました。また、講義後には質問やディスカッションも行われました。
普段聞くことのできないようなトピックスで行われた本セミナーは、参加者にとって貴重な機会でした。今後も、国際交流センターはこのようなセミナーを開催し、新たな知識の獲得や異なる文化や視点からの学び合いの場を提供していきたいと考えています。