公立諏訪東京理科大学で初となる『学生による大学発ベンチャー』が誕生しました

更新日: 2024年07月30日

本学では2022年度より大学発ベンチャー企業の支援制度を開始し、これまでに3社の大学発ベンチャーを認定していましたが、この度4社目として、初めての学部学生による大学発ベンチャーが誕生しました。

 

新たに大学発ベンチャーとして認定された『合同会社LocaLeap(ローカリープ)』は、在学中に地域活性化を目指した活動に積極的に取り組んできた井上健人さん、佐伯空都さん、望月裕太さん(ともに工学部情報応用工学科4年)の3人が、卒業後も諏訪地域を拠点に活動を継続することを目的として設立され、ソフトウェアやハードウェアの開発・保守、メディアコンテンツ等の企画・デザイン・開発、DXコンサルティング、地方創生事業、子供向けプログラミング教育に関する教材開発等を事業内容として掲げています。

 

7月26日(金)に開催された大学発ベンチャー認定証授与式には、佐伯さんと井上さんが出席しました。

佐伯さんは、「3年間、DX推進プロジェクト(※1)、ロボット創造教室(※2)、SuwaGeeks(※3)など多くの活動を行ってきた。今まで”プロジェクト”止まりだった活動をサービスとして継続できること、卒業後も活動の拠点として地域と関わりながら活動できることがメリット。」と起業について説明。

また、諏訪地域で活動を継続する理由の1つがDX推進プロジェクトを通じた地域企業との出会いであるとし、「諏訪地域には世界的に大きなプロダクトの重要なパーツを作る企業も多い。技術力を持つ地域の企業がDXの波にのまれてつぶれてしまうのは世界的な損失。地域の中で、企業が自分たちでDXに取り組むための環境を提供したい。」と語りました。

また、今までの活動の中で印象に残っていることとして、井上さんは「プロジェクトに参加し、課題解決に自ら取り組むことにより成長できた。大学生でも社会課題の解決ができる、ということを知ることができた。」と語りました。

 

濱田学長からは「地方での学生の起業はまだ少数であり、地方でいかに起業していくかが課題である中で、本学発の学生ベンチャーが誕生したことは非常に嬉しい。“地方創生”を掲げ、4年間学んだことを活かして起業する、意味ある取組みだと考えている。ぜひ後輩にもそのマインドを伝えてもらい、LocaLeapの発展と、新たな起業につながっていってほしい。」とエールが送られました。

 

本学ではこれから3年間、合同会社LocaLeapに対し、経営面・技術面においてさまざまな支援を行っていきます。

 

※1 DX推進プロジェクト:地域の企業とともにDXを目指しプロダクトの提案・開発を行う本学の課外活動。

※2 ロボット創造教室:大学や地域の子ども食堂などでプログラミング教室を開催する試み

※3 SuwaGeeks:技術に興味のある学生が集う大学公認サークル。地域や学内のサービスを開発し提供している。